小さな家の暮らし方

敷地20坪に建てた狭小住宅で家族4人暮らし+設計事務所もやっています。小さな家の魅力と生活の工夫、片づけの方法などを綴ります。

注文住宅の坪単価は比較しても仕方ない!?

 

夫の設計事務所に「坪単価いくらぐらいで家が建ちますか?」

「ホームページで紹介されている家の坪単価はいくらでしたか?」

といった質問をいただくことがあります。

ちなみに坪単価の計算方法は

家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)= 坪単価

が一般的なようです。

でも、これってあまり答えたくない質問なんです。

坪単価は簡単には答えられない理由

同じような設備、仕様で、延床面積が違うだけの家なら比較する意味がありますが、そもそも注文住宅って、家によってかなり仕様が違います。

例えば

・床を無垢材にするか、フローリングにするか。

・窓はペアガラスにするのか、しないのか。

・窓やドアはどこのメーカーの、どの種類を使うのか。

・壁に壁紙を貼るか、珪藻土を塗るか。

・キッチンやお風呂、洗面所のランクはどんなものにするか。

・トイレは1個か2個か。

・和室はあるのか、ないのか。

・断熱材はどんなランクのものを使って、どれぐらいの量を入れているのか。

などなど挙げればキリがありません。

 

仕様がほぼ決まった上で聞かれるのであればいいのですが、だいたいが「◎◎市に30坪ぐらいの家を建てたいのですが…」といったざっくりした情報しかない段階。そこで仮に「坪単価◎◎円でした」と答えて、「あそこの事務所に頼めばそれぐらいの金額で家が建つんだ」と思われても困るというわけなんです。

工事費もいつも同じではない

しかも、建てる地域や建てる時期によって、建築費は微妙に変わります。

例えば中国の好景気で資材が値上がりして、工務店が以前とは同じ金額で仕入れられなかったということもありました。夫曰く、わが家が家を建てた17年前に比べると、今、明らかに建築費は上がっているとのこと。

他にも家を建てるための法律が変わり、取り付けなければいけない金物が増えたりして、それが費用増につながっているそうです。

また、都心の狭小地だとまわりに工事の車を停められないので、駐車場を借りなければ行けなくてその分、経費がかかったりすることもあります。

家は車のように見積りできない

お客さまだけでなく、友達と家の話をしていて感じるのは、家と車を同じように考えている人が多いんじゃないか、ということです。

例えばトヨタのプリウスで形式も仕様も一緒なら、2つの見積りを比較するのも意味があります。

でも家は全く同じ広さの敷地に並んで建っている建売住宅でない限り、建てる敷地が変われば建つ家も変わり、仕様が変われば金額も変わります。それなのに「家」とひと括りにして、30坪でその金額は高いとか安いとか言うのがおかしいと思うのです。

また、坪単価を表示しているメーカーなどでも、設備のどこまで含んでの比較なのかは、会社によって違うようです。

 

こういうこと、これから家を建てる人にもっと知って欲しいなと思います。坪単価◎円!っていう広告を見るたびに、モヤモヤしています。

マーヴィンウィンドーズ製の窓

窓も金額に差がつく設備です。ちなみにうちのすべての窓は、マーヴィンウィンドーズ製です。