小さな家の暮らし方

敷地20坪に建つ狭小住宅で家族4人暮らし+設計事務所もやっています。小さな家の魅力と生活の工夫、片づけの方法などを綴ります。

設備を選ぶ時にアドバイスする内容


夫の設計事務所に依頼してくださるお客さまには、自分たちの家づくりの経験やこれまで家を建てられたお客さまの声を元に、率直に意見を伝えています。

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上位機種を選ばない理由

驚かれるアドバイスの1つが「設備は上位機種ではなく、そこそこのものを選んだ方がいい」ということです。

家を新築する時、だいたいの方が、現在住んでいる家の不満を元にしてキッチンやお風呂、洗面、トイレなどの設備を選ばれます。

そして、家は一生ものだから、一番気に入った、いいものを選ぼうということになります。

当然の考えだと思いますが、では、なぜ上位機種をおすすめしないかというと、

  • 特に電気系、水道系(給湯器、トイレのタンクや温水便座など)やゴムパッキンを使っているもの(お風呂のドアなど)の設備は価格などに関係なく、10数年経つと故障したりしがち。
  • 5年、10年経つと、新築時より安くていい機種が出ているので、その都度、安くていいものを使った方がいい。
  • 当然、建築費用もアップする。

 

これは決して「使い捨て」をしろといっているわけではなく、上位機種だからといって長持ちするわけではないということです。

設備を選ぶ時に考えたいこと

では、どうやって設備を選んだらいいかというと、「自分の日々の生活に本当に必要なものは何か?」をはっきりさせることです。

自分もそうだったのですが、家を新築する時、古い賃貸などに住んでいると、どの機能も便利に見えてしまい、何が必要か分からなくなってしまいます。

わが家が洗面台を選んだポイント

うちも洗面所でお湯が出せないような家に住んでいたので、洗面台を選ぶ際も「朝、お湯で顔が洗えるだけすごい!」という感じで、何を基準にすればいいか分かりませんでした。

そこで、次のような要望を叶えてくれるものを選びました。

  1. 洗面ボウルの下に収納がないもの。
  2. 鏡付きのキャビネットがすっきりしたデザイン。
  3. 朝、寝癖を直すのにシャワーを使いたかったので、シャワーヘッド付き。

そしてすべてを叶えるとうまく1〜3を組み合わせることができなかった(Aのタイプの洗面台にはBの蛇口はつけられないなどの制約があった)ので、「3はシャワーヘッドじゃなくても、洗面台で髪を濡らしやすければいいのでは?」と考え、掃除用に蛇口が引き出し式になっているものを選びました。

あくまでも1例ですが、髪を濡らす=シャワーヘッド、と決めつけず、蛇口が動かしやすければいいと気づけたことで、1〜3の希望すべてを叶えることができました。

今もその洗面台を使っていますが、「やっぱりシャワーヘッドにすればよかった」と思ったことは1度もありません。それどころか髪質がだいぶ変わって、朝の寝癖もひどくなくなったので濡らすことも少なくなりました。

口コミに惑わされず、本当に必要か考える

お客さまの中には(予算があるにもかかわらず)「ウォシュレットはいらない」と言って付けず、逆に他では使わないような設備にお金をかけた方もいました。

特に気をつけたいのは口コミに惑わされないということです。まわりが先に家を建てていたりすると、「キッチンにはこの機能を付けた方がいいよ」「トイレは絶対◎◎のメーカーが使いやすいよ」などと聞いて、それを検討される方が多いのですが、その機能が自分に必要かを考えているのか?と思うことも多いです。

だから「その設備、機能が必要か」ではなく、「自分はふだんどうやってその設備を使っていて、譲れないところはどこか」をよーく考えてみることをオススメします。

機能を最小限にした洗面台

わが家の洗面台。TOTO製です。