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無垢材のフローリングに向く人、向かない人

わが家のフローリングはすべて無垢材(パイン材)です。

ズボラなのでフローリングに塗装もしていない上に、ワックスもマメに塗っていないため、お風呂の脱衣所の足ふきマットの下にカビができてしまいました。

このような経験から、無垢のフローリングを使ってきて、いい面、大変な面も分かったので、書いてみたいと思います。

1度、削った状態の無垢の床
新築後、8年ぐらいでリフォームし、フローリングを一度、削った頃。

無垢の床のメリット、デメリット

【いい所】

  1. 長く使っているうちに味が出る。
  2. 傷、多少の汚れ、日焼けも味となるので、気にならない(=長く使える)。
  3. 夏、素足で歩くと気持ちいい。冬は暖かい(これは材質にもよります。硬い木になればなるほど、冬場は冷たく感じます)。

【大変な所】

  1. ワックス材を選ぶため、まめに手入れしたい人には手間がかかる。業者の施工でピカピカ、ツヤツヤになるフロアコーティングなどで一気にきれいにすることが難しい。
  2. ものをこぼしたりした時、すぐに拭かないとシミになる。
  3. 温度や湿度の変化で、板と板の間のすき間が広がったり閉じたりするので、細かいゴミが詰まる。
  4. シミなどの汚れを溜めてしまうときれいに戻すのが難しい(それが味と思える人にはおすすめ)。
  5. 床暖房は使えるが、合板のフローリングに比べ、温度によるダメージが大きい(反りなどが出る)。

このような点から、雰囲気だけで選ぶのはやめたほうがいいと思います。

無垢の床に向いている人、いない人

【向いている人】

  1. 傷や汚れはあまり気にならず、ある程度大ざっぱ(わが家はあきらかにこのタイプ)。
  2. 昔ながらの古い家や古道具などが好きで、傷などの経年変化を味=魅力だと感じられる。
  3. 汚れは気になってしまうきれい好きだが、時間があり、すぐに手入れできる。
  4. 合板のツルツルしたフローリングは味気ないと思う。

【向いていない人】

  1. 傷や汚れ、板と板の間に詰まったゴミが気になってしまい、味だとは思えない。
  2. きれいにしていたいが、時間はなく、マメに掃除するのが難しい。
  3. 決してマメではないが、きれいでないのはイヤ。気になったら一気にきれいにしたい。
  4. 新築時の状態をキープしたい。
  5. ツルツル、ピカピカにされた合板のフローリングを見て、きれいでいいなと思える。

夫の設計事務所にも無垢のフローリングにしたくて問い合わせをしてくださる方も多いので、このようなことをお伝えしています。

17年経ったわが家のフローリングを見るのが一番分かりやすいので、必ず見ていただきます。そして、もう少しツヤが欲しい、汚れが気になるという場合は、無垢材にウレタン塗装することを提案しています。

17年経っていい色になった無垢のフローリング上の写真からさらに8年ぐらい経ったフローリング。