小さな家の暮らし方

敷地20坪に建てた狭小住宅で家族4人暮らし+設計事務所もやっています。小さな家の魅力と生活の工夫、片づけの方法などを綴ります。

価格だけを理由に狭小住宅を買うのは危険

 

「狭小住宅」というキーワードで検索したら「狭小住宅 後悔」と出てきて、後悔している方も多いのだと知りました。

狭小住宅で後悔するポイントとは?

読んでいくと理由は様々でしたが、主に

・思っていたよりリビングが狭かった

・2階リビングで洗濯機は1階にしたので、上下移動が大変

 のようです。

私も今の家をリフォームする前は、もっとリビングが広かったらいいなと思ったことがあるので気持ちは分かりますし、そりゃあ洗濯機とベランダが同じフロアの方がラクに決まっています。

でも、土地の広さ、予算に限りがある家づくりで、希望を100%叶えるのは難しい。それが狭小住宅だったらなおさらです。

結局は「何を優先するか」「自分が家を作る上で一番大切にしたいことは何か」を考えることがすごく重要になります。

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そういう意味で、私は狭小住宅こそ、建売ではなく注文住宅にした方がいいと考えています。

こう言うと「予算的に無理!」と言われてしまうのですが、価格が予算に合っているからというだけで狭小住宅を購入すると、それこそ後悔する可能性が高いと思います。

建売の狭小住宅を買う人にアドバイスしたこと 

以前、会社に勤めていた時の同僚から、東京23区・駅近に3階建て狭小住宅の建売を購入しようと思っているのだけど、ご主人(うちの夫)に図面を見てアドバイスをもらいたい、と相談されたことがあります。

それまで、自分より小さい一軒家に住んでいる人に直接、会ったことがなかった私でさえ、その家の狭さに「23区ともなると、こんなに狭いのか!」とびっくりしました。

そして、図面を見た上で、持って行く予定の家具、どう住みたいと思っているかなども聞いて、夫が出した結論は「ここに家族3人で住むのは、なかなか大変だと思う」でした。

その時に伝えた理由はこんな感じです。

2階リビングについて

  • ソファ、ダイニングチェアなどは「(椅子を)引く」「その後ろを人が通る」という動作も含むので、家具が置けるかだけではなく、その動作を含んだスペースまで考慮することが必要。この広さでは家具を置いただけでいっぱいになってしまう。
  • 階段のまわりは人が通るので、実際には家具を置いたりできない。図面上より使えるスペースは狭くなる。

1階玄関脇の個室について

  • 将来、子どもの個室にしたいと考えているとのことだが、1階で地面に近いので布団を敷くと寒いため、ベッドを置くことになる。そうなるとベッド、既成サイズにはあまりない小さなデスクしか置けなくなる。

 全体について

  • 1階玄関脇にある3.4畳の部屋、3階洋室の大きなロフト(天井が低い)にしか収納がない。ふだん使う洋服などを1階やロフトに取りに行くのは大変なので、洋室に何かしら収納家具が必要になる。そうなると、また洋室が狭くなってしまう。

というような懸念点があるので、「持って行きたい持ち物、どう暮らしたいかなどを考えて決断した方がいいよ」と伝えました。

結局、狭小住宅を買った理由

結局、その同僚は

  • 自分が育ったこの地域で暮らしたい。
  • ずっと共働きの予定なので、通勤に時間がかからない、このエリアに住みたい。
  • このエリアで、この価格で家を購入することは難しいし、家賃も高い。自分の将来を考えると、ローンの額はこの家の価格ぐらいが限度。無理なローン、長いローンは絶対に組みたくない。
  • 今もこれぐらい狭い所に住んでいて、不満を感じていない。

という理由で、この家を購入しました。何年か経ちますが、全く後悔していないそうです。

狭小住宅で後悔しないために

このように「それでもこの地域に住みたいから、どんなに狭くても狭小住宅を選んだ!」と言い切れることがすごく大切だと思います。つまり“覚悟があるか”ということです。

少なくとも狭小住宅を買う時は、図面上に自分が置きたい家具を置いてみて、“置いただけになってしまわないか”を確認するなど、どういう暮らしがしたいか、今の暮らしをしている自分がこの家で制約のある生活ができるか、を考えることをおすすめしたいです。

ゆるく上りやすいように設計された階段

階段をゆるく造れることが、狭小住宅を注文住宅にした方がいいと思う理由の1つ。2階リビングが使いやすくなります。